【本日のおすすめ】村瀬由衣 / 眠る記憶 (1993)

【本日のおすすめ】
村瀬由衣 / 眠る記憶 (1993)

例えば、80年代にあこがれて(当時の)新世代がリゾートポップを披露する。
例えば、レアグルーヴやアシッドジャズの路線を踏襲して結果的にシティポップと呼べるものになった。
“90年代シティポップ”と一口に言ってもいくつかの経路でそこに至っているのですね。
そしてもちろん、かねてよりシティポップの第一線で活躍してきたベテラン勢が90年代に制作したものも含まれます。

今回ご紹介する村瀬由衣は1992年デビューの所謂ガールポップの人。
3rdである今作の時点でも新人といっていいキャリアです。ただ、裏を固める布陣が凄い。
というのも、More Than Paradiseというユニットに関わっていた人脈が主導していまして。
More Than Paradise=鈴木雄大含む3人組。本体はそうですが、実際に支えていたのは船山基紀、Jimsaku(神保彰+櫻井哲夫)、山田秀俊…etcという面子。
シティポップ好きなら反応しないわけにいかない名前の並びですね。

本作でも船山が全曲のアレンジを手掛けていて、事実上のMore Than Paradiseのサイドプロジェクトと言えるでしょう。
随所でラテン・フュージョンの彩りが目立って、ライトメロウ愛好家なら頷きたくなるというもの。
あと、異様にクリアなミックスなのも良くある90年代シティポップと違って格段にリッチに感じられて。

冒頭のM1。櫻井の大太刀のようなベース、すこんと抜けの良いアタック。モイスチャーな質感をたっぷり含みながらも爽やかに突き抜ける本盤No.1のキラーチューンです。
続くM2も秋~冬の大気に溶け込む黄昏ボッサ・フュージョンで胸のすく思い。クリスタルなキーボード~シンセがクリーンヒット。
レゲエ気味の裏ノリが心地よい都市散歩チューンM5もなかなか。
なお、これはもう絶対シティポップの超名曲が始まるに違いないという、ブラコンチックな無敵のイントロ(しかもシタール入り)なのに、Aメロに入った途端にあれ?普通だ…と肩透かしを喰らうM7。ちょっと残念だけど、船山の天才ぶりを確認できたので良しとします。


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