【本日のおすすめ】 Dirty Projectors / The Getty Adress (2005)
ゼロ年代後半のブルックリン勢。ポップだけれどトリッキーで複雑な音楽性、実験性が矢継ぎ早に出てくる中でさえ、その鮮やかさが抜きんでていたのがDirty ProjectorsことDave Longstrethでした。
彼の異才っぷりは初期のひとりストレンジ・フォーク~2010年前後のマスロッキン・バンド~近年のオルタナティブR&Bまで、音楽性をトランスフォームさせつつも一貫しています。
今回ピックアップしたのは2005年作で、小編成のオーケストラというのか、いわゆるチェンバーポップに挑戦していた時期のもの。
不協和で不可思議なクワイア、トライバルな打楽音、トロピカルに足を滑らせるマリンバ、デイヴの何とも言えないファルセット気味のボーカル。
アフロ~ブラジル~アメリカーナが錯綜して地理がねじれるカラフル・ハイブリッド・サウンド。
坂本龍一はそのへんてこ具合をトーキング・ヘッズの系譜として語っていましたが、個人的により興味深く感じたのは、それらがヒップホップ通過後のビート感覚と、エレクトロニカ的音配置、そして何よりSSWとしての歌心の上に成立していることです。
デヴィッド・バーンの身体性を伴った表現とも違う、オーガニックだがDTMデザインの組み込まれた奇妙で魅惑的なインディー(ポスト)ポップ。とっても刺激的です。
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