【本日のおすすめ】 Soul Coughing / Ruby Vroom (1994)

90年代オルタナというとグランジやブリットポップといったキーワードが思い浮かびますが、ポストモダンな雑食性というのも大きな特徴の一つです。

その点で浮かぶ二人の人物、ジョン・ゾーンとベック。
彼らの隙間を埋めるような音楽性なのが、NYの4人組バンド=ソウル・コフィングです。

アップライト・ベースがジャズ的な感覚で推進し、ダスティなドラムはセカンドライン~人力ヒップホップの様相で鳴る。
ブルースの匂いもありますが、カッチリと刻む秒針のようなアンサンブルはGラヴともまた異なって。
プロデュースのチャド・ブレイクがサウンドをタイトに締めているのも肝。

捻りつつの端正さといい、レイモンド・スコット「Powerhouse」などサンプリングも援用する飛び道具センスといい、やはりNYっぽい。
・・・と思ったらば、メンバーはかのニッティング・ファクトリー周辺で活動していたようなので、まさにといったところなのでした。


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