これを見れば分かる! アニメ音楽/ゲーム音楽 レコードの買取ポイントを解説!
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アニメ音楽/ゲーム音楽 のレコードを売ってみよう!
ものごころついた頃から親しんでいたアニメとゲーム。
思春期に音楽に目覚める人も多いでしょうが、では”自分の原体験って何だったんだろう?”と遡ると、アニメの主題歌や劇中で流れていた特定の曲にすごく惹かれていたなあ、ということに思い至ったこと、ありませんか?
あるいは、子供の頃に遊んだゲームでとても引っかかる曲があって、流れるステージまで何とか辿り着こうとトライした経験は?
人気ベーシストのサンダーキャットが初めて触れたファンクミュージックは「ソニック」のBGMだったと語っていたり、デトロイトテクノを導入した「ベア・ナックル」が海外のトラックメイカーに逆説的に影響を与えていたり。
アニメの方でいうと、当店でも海外のお客様から”ジブリのレコードはありませんか?””ネットフリックスでオンエアしているアニメのサウンドトラックを探しています”といった質問を受けたことも数々。
また、レコードブームを受けてでしょうか、往年の有名アニメのレコードを若い世代の人が買っていく場面もちらほら。
そう、画面の向こう側には思いのほか大きな音楽のプールが横たわっていて、
日本国内にとどまらず世界各地でもインスピレーションの源として波及しているのでした。
オタクカルチャーであることの敷居は消滅しつつあり、アニメもゲームも裾野のより広い一般のサブカルチャー好きにまで浸透している今。
マニアックな作品ではなく、国民的タイトルのレコードが(多分想像される以上に)高額となることも多々ある市場、本コラムではその一端をご覧いただこうと思います。
どんな アニメ音楽/ゲーム音楽 のレコードが高くなるのか?
この2ジャンルは日本独自の文化として根強いこともあり、
海外からの需要がかなり高いことと、音楽好きだけではなく作品のコレクターがいちアイテムとしてコレクションすることも重なって高額になりやすい傾向があります。
アニメ音楽ではジブリ関係のLPレコードと
B級といわれるマニアックなアニメのシングル・レコードが高額になる作品があります。
そもそもゲームの音楽はゲームで聴けばいい&レコードにする意味は?
といった傾向もあったのでしょう。
ゲーム音楽のレコードは元々生産数がかなり少ないです。
しかし、いままでの海外需要とノスタルジーを求める近年の再評価から
さらに需要が高まってきているジャンルなので、高額になりやすい作品も多いです。
さらに詳しい「アニメ音楽/ゲーム音楽」の買取相場はこちら。実際に買取った金額も提示しております。
アニメ音楽/ゲーム音楽 レコードの買取金額リスト
それぞれのニーズに合うようにバランスを考えて3つのテーマで紹介します。
もちろんこちらはあくまでも一部ですし
1点1点気になるタイトルがございましたら事前見積もりも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
・当店での現時点の買取金額になります。
・国内盤の場合は 帯とライナー付、付属品がある場合は付属品付、かつ盤質とジャケットの状態は美品を基準にした金額になります。
・帯なしの場合は大きく値段が下がる商品もございます。また同じタイトルでも帯のデザインや規格品番によっても価格が変わりますのでご注意ください。
持っているかも?「王道・名盤の買取金額タイトル」
一家に一枚!というべき、みんなが大好きでみんなが持っているであろう王道の名盤たちです。
こちらのタイトルでしたら実は持っている方もいるんじゃないでしょうか。
ユー&エクスプロージョン・バンド(大野雄二) /ルパン三世 オリジナル・サウンドトラック
国内盤 / 規格番号(YP-7071-AX) 帯付、ゲートフォールドスリーヴ ※元々ライナーなし
800円買取
アニメとジャズの蜜月。その発端はやはり”ルパン”でしょう。
『ルパン三世のテーマ』があまりにも有名すぎて、ルパンジャズといってもベタなんじゃ……と思っている方も少なくないのでは?
しかし、今作で他の曲を聴けば、さながらモンキーパンチの本来のタッチである、凛としたジャケットのルパンの表情にハッとするように目を見開くはず。
例えば、極上メロウフュージョン『抱いて、ルパン』。なんてアダルトで魅力的な響きなのだろう。
他の曲もブラジリアン・フレーバーが随所で薫り立つなど、アニメのBGMということを抜きにして魅了されます。
うる星やつら ザ・ヒット・パレード
国内盤 / 規格番号 (28MS0037) ピクチャー盤、帯付
800円買取
高橋留美子原作。80年代を代表する”うる星”のレコードは何種類も出ていて、それだけで国民的レベルの人気アニメだったことが伝わってきます。
5年ほどテレビ放送される中で数々の主題歌や挿入歌が生まれましたが、松谷祐子の歌う有名な『ラムのラブソング』(作曲は小林泉美)を筆頭に、それらをまとめたのがこちら。
ラムとテンちゃんのイラストがキュートで飾りたくなるピクチャー盤仕様です。
高橋洋樹 / Dragon Ball 魔訶不思議アドベンチャー!
国内盤 / 規格番号 (CK-764) シングルレコード
2,500円買取
”つかもうぜ! DRAGONBALL 世界でいっとー スリルな秘密”
ドラゴンボールの初代OPはこれぞアニソン!なみんなが知ってるアンセム。
B面には橋本潮によるED『ロマンティックあげるよ』が収録されています。
ドラゴンボールシリーズは世界的人気ということもあり、関連レコードは一定以上の価格で取引されやすく。
ちなみにCD移行期にあたる「ドラゴンボールZ」主題歌の影山ヒロノブ『Cha-La Head-Cha-La』のオリジナル7inchは更に高額になります。
宇多田ヒカル / One Last Kiss(『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』主題歌)
国内盤 / 規格番号 (ESJL3119) 外ビニールとステッカー付、インサート付き ※元々帯なし
2,000円買取
自分は去年やっとエヴァを(TV版→Air/まごころを、君に→劇場版と)一気に通して観て感動したのですが、当初から追っていたファンの人達は本当に感慨深かったろうなあ……と。
本当にエヴァが完結する、その最後に流れる宇多田ヒカルの『One Last Kiss』。
解放のハウスサウンド、本編を反映した歌詞。これを劇場で聴いたらカタルシスで身動きできなかったのでは、とも。
国内盤のジャケットは綾波レイですが、輸入盤は(惣流ではなく)式波・アスカ・ラングレーが描かれていて、それぞれ買取価格も異なります。
細野晴臣 / ビデオ・ゲーム・ミュージック
国内盤 / 規格番号 (YLR-20003)
1,500円買取
ゲーム音楽はゲーム本体があれば聴ける。それを音源のレコードとして所有しておきたい、という人は一般的に見たら一握りのコア層なのかも知れません。
例外的に多く売れた(オリコンチャート初登場19位)のが、国内最初のゲーム・サントラと言われるこちら。
細野晴臣プロデュースによるナムコのアーケードゲーム音源集ですが、もちろん各トラックを作曲したのは慶野由利子、大野木宜幸、甲斐敏夫のナムコのコンポーザーたち。
アクションするときのサウンドも存分に入っていて、まるでゲームセンターにいるような気分に。
「ゼビウス」「パックマン」「マッピー」といった往年の名作の、活き活きと立ち上がるチップチューンが楽しめます。
これがお宝!「トップクラスの高額買取タイトル!」
実はこれが高かった!的な、みなさまが知りたいお宝タイトルです。
もしかしたら持っているかもしれませんので今一度コレクションの再確認をお願いします!
牛尾憲輔 / リズと青い鳥 OST
国内盤 / 規格番号なし 半券応募プレゼントキャンペーンE賞当選商品、非売品
100,000円買取
かつては電気グルーヴのサポートメンバーであり、agraphの名義で瑞々しいエレクトロニカを制作している牛尾憲輔(クラムボンのミトと共にかねてよりのアニメ愛好家)。
山田尚子監督とは「聲の形」「平家物語」そして最新作「きみの色」とタッグを組んでいるのですが、「リズと青い鳥」も例外ではありません。
京都アニメーションの人気作品「響け!ユーフォニアム」のサイド(というより裏)ストーリーでありながら、感情の機微をファンタジーを交えつつ極めて繊細に(画風も変えて)描写。
アニメ好きからはカルト的に支持されていて、しかもサウンドトラックのLP盤は抽選のみで手に入る稀少盤。
牛尾によるスコアも充実しており(CD版とは曲数が違います)、具体音紛れ日常のかすかな振動まで録音したような、戻らない刹那としての青春時代を慈しむような音の記録。メランコリックかつナイーブになぞる指先。ピアノの残響。
プレミア化するべくしてなった一枚です。
堀江美都子 / Fly Away~夢の飛行機
国内盤 / 規格番号 (CK-810) シングルレコード
15,000円買取
1988年放送の「どんどんドメルとロン」。当時の小さい子向けアニメの一つで、正直いってかなりマイナーなアニメなのではないでしょうか。
OP・EDはアニメソングの女王こと堀江美都子が吹き込んだもので、EDの『Go!Go!マイフレンド』はNHK教育番組風の、みんなも一緒に歌おうよ!なキンダーガーデン・ソング。
なのですが、高額の理由はOP『Fly Away~夢の飛行機』に尽きるのでしょう。
まさに飛行機が飛び立つような高揚感脈打つ(実際のOP映像もそうなのですが)、late 80’sシンセ全開の爽快な四つ打ちアンセム。ナディアの『ブルーウォーター』にも比類する、あのバイブスがたまりません。
(逆説的な表現ですが)プロト・フューチャーファンクみたい~と思いきや、案の定これがネタのフューチャーファンクがありました。
ちなみに作曲は「夢のクレヨン王国」の名曲『ン・パカマーチ』を手掛けた有澤孝紀です。
すぎやまこういち / 交響組曲ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
国内盤 / 規格番号 (APJG-9001 )
60,000円買取
国民的ゲームといったらばドラクエは絶対に外せません。
有名なメインテーマもすこぶるキャッチ―で凄いですけど、すぎやまこういちの天才ぶりを噛みしめることになるのはサウンドトラックの何気ない一曲一曲を聴いてから。
さて、そんな名旋律が満載のドラクエシリーズですが、元々は音色の限られたゲームの内臓音源。
それを生オーケストラで決定版として演奏録音したのが交響組曲シリーズです。
本作は1990年発表の「IV 導かれし者たち」で、レコードの生産数の少ない時期に制作された稀少盤ということもあってでしょう、高額商品が目立つのドラクエのLPの中でもずば抜けてプレミアが付いています。
当店スタッフがセレクトした「おすすめ買取タイトル!」
当店スタッフが好きな作品で売ってくれたら嬉しいな、と思っている おすすめタイトルをピックアップ。
持っていたら是非当店へ売ってください!
V.A.(濱田金吾、他) / アーシアン オリジナル・アルバム
国内盤 / 規格番号 (LB28-5080) 初回ポスター付き、帯付
3,000円買取
サウンドトラックとはまた別に、二次元の世界には漫画・アニメの世界を音楽で表現した”イメージアルバム”というものがサブジャンル(?)として存在します。
こちらは高河ゆんの漫画「アーシアン」の3枚出ているオリジナルアルバムというシリーズの1枚目。今回は広義の”アニメ”として選盤しました。
美麗な天使のイラストも素敵ですが、内容の方も充実していて、濱田金吾、小山水城、(姉妹ユニットの)MILKなど、シティポップ好きならたまらない面々が参加。
シンセウェイヴィなイントロからの和ブギー『HANASANAI』、高位存在ニューエイジ『WALHALLA』、高層深夜ラウンジ『Blooming Heart』、硬質なテクノ・アタックがアクセントの『Once』など、素敵な曲が目白押し。
インターネット・ミュージック通過後の現在の耳に、とりわけ斬新かつロマンティックに響きます。
小山茉美 / VIVID
国内盤 / 規格番号 (JBX25072) 帯付
2,500円買取
アニメ音楽の大きなサブジャンルとして声優ポップスというものがあります。
アニメキャラクターに声を当てている声優のアイドル的な需要のされ方というのは80年代の時点で確立されていました。
本作は「Dr.スランプ アラレちゃん」の則巻アラレ役や「BLACK LAGOON」のバラライカ役などで知られる小山茉美の4thアルバム。
全曲のアレンジを山川恵津子が手掛けていて、鮮やかなシンセワークがキラリ輝き。
ブライトなシティポップ『ディスタンスの真夏』、海中に揺られながら水面を仰ぐ気分のフローター『Love Song』、シンセポップ・レゲエ『想い出遊泳』など。
和レアリックやラグジュアリー歌謡の視点でカチリと捉えられる、統一感のあるテクノロジック・ポップで構成された好盤です。
ケヴィン・ペンキン / メイド・イン・アビスOST
国内盤 / 規格番号 (LADO-001) 2枚組、緑&青盤の1stプレス ※元々帯なし
20,000円買取
粒ぞろいのアニメが放送された2017年の中でもひときわ輝くマスターピースが、つくしあきひと原作の「メイド・イン・アビス」でした。
未知の大穴”アビス”の最下層を目指す少年少女の冒険譚で、謎めいた世界観設定と活劇、そして容赦ない厳しさと絶望と何度も対峙していく物語にふさわしい、海外の作曲家ケヴィン・ペンキンによるコンテンポラリーな名スコア。
現代音楽畑の氏ですが、ここで聴けるサウンドはシガー・ロスのようなポストロックやベン・フロストなどが在籍するBedroom Communityレーベル、すなわちアイスランド・シーンを彷彿とさせるもの。
リアルタイムで観ていたとき、凄い作品が始まったな……と鳥肌を立てたボーカル曲『Underground River』、次回予告で流れる印象的な木琴ミニマル『Those Everyday Feels』。
その他もミニマル、ドローン、管弦楽などを使い分け、壮大で死と隣り合わせのアビスの緊張感や生物~フィールドの多様な豊かさ、鮮やかさが音に描写されたよう。
C418 / Minecraft Volume Alpha
アメリカ盤 / 規格番号 (GI-243LP) オリジナル盤、グリーン盤
4,000円買取
世界的人気タイトルの”マイクラ”の中から静かな楽曲を選りすぐった音源集の決定盤とも言えるVolume Alpha。
自由度の高いゲームに相応しく、プレイヤーの意識をそらさないようにデザインされた、仮想空間内における環境音楽が並びます。
生楽器も電子音も使い分けニュートラルに配置され、明確な鳴りを退けたアンビエント調の響きは、ポスト・オンライン世代のための「Music For Airport」といった趣きも。
また、作曲者であるC418ことダニエル・ローゼンフェルドはドイツ出身なのですが、クラウトロックを想起させる瞬間も少なくありません。
ゲーム音楽では、いや音楽全般の範囲でもなかなか出会いにくい、統一感と汎用性を兼ね備えた”普段使いの音楽”(それこそ緑のカラー盤は観葉植物のようでもあって)。
Artlink / 風のノータム
国内盤 / 規格番号 (AMDS013) 2枚組
3,000円買取
気球フライト・シミュレータなPSゲーム「風のノータム」は永井博のジャケットもさることながら、シンプルな3DCGの画面と内臓されているサウンドトラックがvaporwave的感性をあまりにも刺激するということで、(ごく一部の)好事家から再評価の機運が上がっていました。
そんな楽曲の数々はゲームをプレイするしか聴く方法が無かったのですが、なんと去年にCD&アナログで初音源化。
大空を心地よく推進するニューエイジ~アンビエント・テクノが満載で、シミュレータBGMとして機能的にスージングでありながら、一方で高所に浮かぶワクワクも持続する、胸膨らむ一枚。
他のジャンルの買取需要や高く売るためのポイントを、オールジャンルまとめて「これを見れば分かる!レコードの買取相場を徹底解説」というコラムでも紹介していますので、こちらも是非ご覧ください。
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