本日のオススメ!　モーズ・ファンファン「バイェケレイェ」

世界的なラテン音楽ブームに湧いていた1940年代、アフリカも例外ではなく高い人気を博すなか、キューバのソン・モントゥーノの模倣からはじまり次第に独自性の高いポピュラー音楽へと昇華した「ルンバ・ゴンコレーズ」。

「リンガラ・ポップ」、もしくは「スークース」とも呼ばれ20世紀後半以降のアフロ・ポップのスタンダード・モデルとして西アフリカを中心に伝播していくことになりますが、代名詞的なグループであるフランコ&TPOKジャズ(TPは仏語でtout-puissant”全能の”という意)の主要メンバーであったギタリスト、モーズ・ファンファンの2004年作。

フランコ楽団は前述の通りルンバ・ゴンコレーズのお手本だったキューバのソン・モントゥーノにおけるピアノが担うパートをギターに置き換え、更にそれを複数のギターによるアンサンブルとして練り上げることで音楽性の肝としていったのですが、モーズ・ファンファンもそんなフランコ楽団の音楽性を引き継ぐギター・アンサンブルに重きを置いた正調ルンバ・ゴンコレーズなサウンドを聴かせます。

フランコ直系の円熟の”セペン”スタイル(コーラスが反復フレーズを繰り返し歌ったあと、ブレイクをはさんで演奏に移行するダンス・パート)はやはり聴いていて心が躍ります。

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