1980-90年代のロックCDは売れる? 旧規格盤・初期盤CDとは? 2024年現在の買取事情とオルタナティヴ・ロックのディスク・レビュー

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「いま」中古CDの価値とは?

こんにちは。休憩時間には音楽系 YouTube 動画堀りが欠かせない片山です。

数年前までは安かったレコードがちょっとしたきっかけで高額になったりと、ここ数年起きたレコード需要の再熱と価値の変動に驚かされる毎日です。
が、その一方で「いま」中古CDの需要がどうなっているのか?も気になるところ。

当店はレコードに限らず音楽ソフト全般取り扱っております。もちろんレコードだけではなくCDでの取扱在庫数も多いです。
世の中は「CDが売れない」という情報が出回っていますが、はたしてそうでしょうか?

実際に店頭でレジを対応する身としては、体感的にCDが全然売れていないという感触はありません。

たしかに現役アーティストが新譜をリリースをする場合のフォーマットとして、CD、レコード、デジタルのみ、など色々な形態を選べる時代になり「新譜CDは売れない」「新譜CDを買わない」という風習が強くなってきたせいか、CDリリースを控えているアーティストが多いようには思います。

CDを発売するとしても工場で生産するためにもちろん手間とコストはかかりますし、出したからには売れないと負債在庫になってしまうわけですしね。
「売れない形態にお金をかけるよりも、売れる可能性のある形態にお金をかける」のは現実味のある判断ですし、今の時代で需要の低い新譜CDを生産し販売するのはハイリスクと捉えるのは理解できます。

しかしそれは「新譜CD」の話。

つまり新譜CDよりも中古CDを売り買いするリスナーにとっては、見え方が違うように思います。
たしかに大きく価値の落ちたCDは無数にありますが、かといって全ての価値が落ちたとは思いません。
高音質CDと紙ジャケットCDはいまだ需要が高い状態をキープしていますし、
実際YouTube界隈でも「CD価値の見直し」や「レコードとCDの比較」などをテーマにしたポジティヴな見解での動画も少なくありません。

では本当にCDは売れないのか?それともまだ売れるのか?
独自の解釈も交えて「いまだに需要の高いCDは何なのか?」をテーマにコラムを書いていきたいと思います。

※ここから前半はCDの需要についてのコラムになりまして、後半はオルタナティヴ・ロックのディスク・レヴューとなります。もし先にディスク・レヴューを読まれたい方は こちらをクリック しますとディスク・レヴュ一まで一気に飛べます

帯付CDの価値とは?

きっかけは「ザ・ストーン・ローゼズ / 石と薔薇」の帯付CDでした。

いいいい、石と薔薇・・・?????

 
  このインパクトたるや。


自分はリアルタイムでストーン・ローゼズは聴いておらず後追いでしたので、当時の記憶が正しければ初めて買った時、帯の邦題は「ストーン・ローゼズ」というストレートな直訳表記だったと思います。

そのファースト・インパクトもそうですが、国内盤のレコードを本格的に買うようになって気付いたのは「邦題の面白さ」でした。
作品を覚えやすくする日本のメーカーの戦略?もしくは話題性?リスナーに共通認識で呼び合ってもらうため?色々あると思いますが、その邦題の世界が、まさかのCDにもありました。
その邦題レコードの名残がレコードとCDが交差する80年代後半にどれだけあったのか?
全て網羅したわけではないですが数タイトルはあるようです。

しかも調べてみると、国内盤CDとしてこの最初にリリースされた「石と薔薇」表記帯となる初期盤CD (オークションやショップによっては旧規格CDともいわれます) は再発CDよりも価値が高いことがわかりました。


その理由を個人的に推測するに

当時、大型新人登場的な煽りとはいえ後追いではなくリアルタイムに買っていて、しかも帯まで保存している方が少ない

微妙に違うジャケットデザインや当時のライナーを読みたいコレクター性

でしょうか。まだまだ掴みきれてない理由もあるとは思いますが、
だとしたらとても共感できるし、個人的に「石と薔薇」帯が欲しくなりました 笑


そもそも「初期盤CD」とは?

国内盤CDで再発盤以降の新しいCDと区別するための言葉として、一番最初にリリースされたCDを「初期盤」と呼ぶ傾向があり、
初期盤CD=CD販売全盛期よりも生産数が少ない時代のCDなのでプレミア価格で高くなりやすい ということから、コアなCDコレクターの方やオークションでよく見かける言葉になります。
あと初期盤CDのみの発売になり のちのちに再発売しなかったCDは「廃盤」という言葉でも呼ばれていますね。
初期盤の中でも最初にリリースされた最も古いプレスを「初版」としてコラムを進めていきます。


初期盤CDの帯デザインの特徴

初期盤CDの特徴のひとつとして帯の形状が違う商品もあります。
現在でも主流となっている帯デザインを「通常帯」とするならば
初期盤CDのみのデザインとして
箱帯」「シール帯」「角丸帯」「巻込み帯(折り込み帯)」「たすき帯」の主に5タイプあります。
上記の帯形状であることが初期盤CDの証拠となり、
いまのように簡単に脱着できないその不器用さやレトロな感覚もあいまって、コレクター性を感じている方も多いようです。
しかも「箱帯はソニーが多い」などメーカーによって出している形状が違ったりするので、まだ帯について各メーカーがデザインに模索し オリジナル性を出していた時代なのかもしれません。

あと規格番号と帯の形状のほかに価格表示でも判断できます。
89年までは消費税がなかったので商品に 税表記がありませんでした。ですのでCDに税表記があるのか無いのか、そこでも判断できます。
CDは再発されるほど安くなることが多いので、当時は販売価格が高かったことも見て分かりますね。

「箱帯」とは

四角い箱の蓋のようになっていて、CDに横からカポッとハメる帯になります。
つまりCDの横側面を包む形状なので通常帯と比べて少し大きいので、ラックにしまうと引っかかって単純に邪魔だし、かつ紙状なので出し入れしていると すぐに壊れる&破れる
ゆえに壊れずに綺麗に残っている箱帯というのはかなり稀で、ゆえに高額になります。
主に「ソニー」社が多いイメージがあります。

「シール帯」とは

通常帯のように紙状の帯ではなくシール状態の帯で、直接ケースに貼り付ける帯です。
通常帯と違いCDと分離しておらず貼りついているので、意外に残っているCDもあります。
あと輸入盤にシール帯と日本語ライナーを後付けする「直輸入盤仕様」も多かったかもしれません。
主に「ワーナー」社と「キャニオン」社のCDが多いイメージがあります。

「角丸帯」とは

通常帯の角がほんのり丸くなっている帯です。
この丸いカーブが思いのほか大きくないので意外に見つけづらいです。
主に「東芝EMI」社が多いイメージがあります。

「巻込み帯(折り込み帯)」とは

帯がケースの外を包むのではなく、帯の表側が表ジャケットに巻き込んでプールにダイブするようにスルッと入っていく帯です。既に折れシワがあり綺麗にハマります。
巻込むことから「巻込み帯」もしくは折り込んで入れることから「折り込み帯」という呼び名になっていると思います。
主に「キャニオン」社のCDや、クラシックCDやイージーリスニングCDで多いイメージがあります。

「たすき帯」とは

たすきのような形状でスポっと横から入れる帯です。つまり箱帯の背表紙が無いような感じです。後ろ部分はフックのようになっていて外せます。
主に「日本コロムビア」社のCDや、クラシックCDに多いイメージがあります。


初期盤CDのプラケースは少しデザインが違う?

 
ちなみに初期CD時代のプラケースも、よく見ると現行のプラケースとデザインが違う商品もあります。
(全てではありません。一部商品です)

ケースの側面がツルツルになっていたり、ブックレットを止めるツメ部分の形状が少し違っていたりと、パッと見わからないかもしれませんが微妙に違っているのです。
作品によってはそこにも付加価値が出る場合があるかもしれませんので、初期盤CDは多少はスレてしまっても、できるだけケースも交換せずに保管をしておくのもいいかもしれません。


初期盤CDの未開封は ものすごく高い

未開封CDがそもそも通常のCDよりも高い傾向がありますが、初期盤の未開封CDは群を抜いて高い作品も多いです。
販売価格が10,000円以上で、買取価格も5,000円以上なんてのもザラです。
いまから40年近くも前の商品を開けていないなんて、保存用として故意に開けてないかしないとまず無いですよね。仮に保存用としてキープしているほどコアなコレクターが手放すなんて よほどの確率でしょうし。


80年代と90年代以降で需要が一気に変わる

ウィキペディアを読むに 82年にCDが発売開始され86年にCDがレコードの売上を超えた と記載があります。この情報が正しければ 86年以降はCD派が多くなってくる 解釈になります。
それに伴いメーカーもどんどん本格的にCD化を進めていった時代が85年から90年までな感触ですかね。
つまり82年~86年までの初期盤CD、しかも帯付は稀少となります。

そして90年代以降はレコードの生産がほとんどなくなりCDがメインの時代となり
再発売しない作品は「廃盤」という括りでプレミア化している商品はありますが、
ほとんどの商品は稀少性が薄れていきます。


「帯なしCD」と「2000年代アーティストのCD」は
やはり需要が低い商品が多い… ですが

中古CDを日々買われている方ならひしひし感じていることでしょう。
レコードと同様にCDも帯が無いことで価値が落ちている商品も多いです。

それだけではありません。
CDが一番売れたピーク期「2000年代以降のCD」となると ものすごく売れた商品が多いので、ジャンル問わず内容が良くても供給過多なので 実際買取値段も当店では 低価格 になってしまうことが多いです。帯なしもそうですが、定価が安かった輸入盤ならなおさらです。

あと2000年代アーティストで再評価されたアーティストが80-90年代に比べて少なくなってきている印象もあり、サブスクである程度聴ける時代に あえていまから2000年代アーティストのCDをコレクションし始める方が少なくなってしまうのも頷けます。(当時から買い続けているリアルタイム世代は別として)

とはいえ、です。

現在でもレコードではなくCDのレア盤や稀少盤をコレクションされている方も多く、全ての中古CDが安くなっているわけではありません!
レコードとの音の違いは 好みやプレイヤーの影響もありますから、ここでは多く語りませんが。
やはり聴くにはCDは便利ですしコレクションするにしてもレコードほど場所もとらないし、CDにも十分魅力があります。
そして、その初期盤帯付CDに価値があることをこのコラムで伝えたいのです!

もし「オルタナのCDってどうせ売っても安いしな」と諦めている方がいるとしたら、少し考え直してみてはいかかでしょうか。実は高く売れる商品があるかもしれませんよ。
今回はストーン・ローゼズがきっかけだったので、オルタナティヴ・ロックの誕生から全盛期への推移  、そのタイミングとちょうど重なった CD移行期ともいえる 85年から95年までの約10年間のロック史 をレビューを添えてリストにしてみたので一緒に見てたどってみましょう。


80~90年代洋楽ロック 帯付CD  初期盤 稀少盤リスト

こうやって見ると「●●と●●は同年リリースだったんだな」とか「●●は●●より前だったのね」とか面白い発見もありますよね。
選定はできるだけ国内盤CDとして初めてリリースした初版作品を中心にしてますが、中には2枚目以降の方が高いアーティストもあるので、その場合はそちらを選んでいる商品もあります。
あと87年以降ぐらいの作品はレコード化すらしていないCDのみの作品も多いです。
(つまりレコード化は近年になってからの再発が多くなり、奇跡的に同時タイミングで当時にリリースしているレコードは高額になっているという図式です)

なおここから紹介するレビューに関しては個人的解釈で書いているので色々と大目にみていただれば幸いです笑
同じく1985-1995年の稀少盤CDについての『ハード・ロック&ヘヴィ・メタル編 (140タイトルのディスク・レビュー掲載!)』は こちら

・当店での現時点の買取金額になります。
・帯とライナー付、付属品がある場合は付属品付、盤質とジャケットの状態は美品を基準にした金額になります。
・帯なしの場合は大きく値段が下がる商品もございます。

【85年発売】

トーキング・ヘッズ / ストップ・メイキング・センス / CP35-5015

帯付 1,500円買取 
放出されるバーンのエキセントリックな歌とセンス、ニューウェーブ経由のアフリカン・グルーヴで滾るリズム隊、観る者 聴く者 全てをダンス天国に飛ばすライブ名盤です。
躍動する疾走ファンク「What a Day That Was」は本作のみに収録。



ニュー・オーダー / ロウ・ライフ  / 33C38-7413

帯付2,000円買取 
陰に入ったダークで無機質なメランコリック・エレクトロ・ビート。
ジョイデヴィっぽい疾走ポスト・パンク「Sunrise」など鬱っぽさも時折フラッシュバックするこの冷酷すぎるダンス・ミュージック、自分は好きです。
国内盤CD初リリース作品。



U2 / 焔 / P35D-20002

シール帯付 700円買取 
名作『Joshua Tree』の前哨戦扱いは不当。
抒情的に凍ったギター・ロック・スタイルと、ヒリヒリする極寒のようなサウンドスケープ、イーノのアンビエント・フレイバーは、U2のサウンドにより深い残響を与えた。
国内盤CD 初リリース作品。



ザ・キュアー / ザ・ヘッド・オン・ザ・ドア / 80009-32

帯付 12,000円買取 
スパニッシュなアコギのカッティングがシン・ネオアコな輝き、キュアー屈指のポップネスに溢れた6枚目。
国内盤LPと同時発売で国内盤CD初リリース作。
LP同様稀少で、デザインこそ違えど色は蛍光黄色で一緒です。



プリファブ・スプラウト / スティーヴ・マックィーン / 328P-134

箱帯付 3,000円買取 
昔からネオ・アコースティックに括られるのに若干違和感がありましたが、ただ言えることは80年代にリリースされたポップ・アルバムでは上位にくる傑作であること。
メランコリーな映画をみるような蒼き情景を感じさせる 瑞々しく流麗なアルバムです。



アズテック・カメラ / ハイ・ランド、ハード・レイン / 32JC-107

シール帯付 3,000円買取 
キラキラ、この言葉がこれほどまでフィットする作品が他にあるのだろうか。
ジャングリーなアコギとピュアでサニーなビート、そして抜群なポップ・センスが春風のように舞う。
ネオアコとは?という返答に秒で本作を差し出すほどエヴァー・グリーンなアルバムです。

 


【86年発売】

ザ・スミス / ファースト ミート・イズ・マーダー (2CD) / 27JC-189/190

シール帯付 10,000円買取 
蒼いネオアコ meets ポスト・パンクな『ファースト』と、色彩が開花し陰影のあるギター・ロックが主軸になったセカンド『ミート・イズ・マーダー』の2in1。
スミスはいまだ高需要で初版盤CDはシール帯が存在しどれも高額。
2CDダブルパック・シリーズ(厚いケース)は帯なしでもそれなりに高いです。



XTC / スカイラーキング / 32VD-1054

角丸帯付 1,000円買取 
どこか美しい異空間へ連れて行ってくれるような奇抜無二なアレンジ、
オリエンタル・ポップでバレアリックな本作が国内盤CD初リリース作品。
水色で角が少し丸いデザインの帯です。アイキャッチの「フッ飛び感覚」もナイス。



ディペッシュ・モード / ブラック・セレブレーション / 32XD-437

シール帯付 4,000円買取 
安くなりやすい80年代以降のアーティストの中でもディペッシュ・モードはずっと需要が高い印象があります。
ゴシックでダウナーな近未来的エレクトロが開花された分岐的作品で、冷えた緊張感のあるマシーン・サウンドはインダストリアルにも影響を与えたと個人的に思います。




セックス・ピストルズ / 勝手にしやがれ / 32VD-1011

角丸帯付 10,000円買取 
パンク・マスターピースがこのタイミングで国内盤初CD化。
歌詞はパンクと言えど、サウンドはポップでハードなパワー型ギター・ロックという いい意味で飾らない実直な潔さ。
ピストルズらしいビビッド・ピンクの角丸帯で、どシンプルな裏ジャケが逆に萌えです。



ザ・クラッシュ / カット・ザ・クラップ  / 328P-141

箱帯付 5,000円買取 
キャッチーなシンセ・ニューウェーヴへと行き着いたクラッシュ。
クラッシュの過去の栄光と比べなければ聴けると思うのだが、賛否両論だった本作が国内初CD化作品となった。
この世間評価でしかも「箱帯」なので貴重性を上げています。



ザ・ポップ・グループ / ハウ・マッチ・ロンガー ウィー・アー・タイム / 32JC-213

シール帯付 3,500円買取 
世間的認知度のあるファースト『Y』以前に実はこちらのセカンド&サードの2in1が国内盤初CD化だったのです。
パンクとダブの強度を上げたヘヴィなセカンドと、ライブ音源を組み込みアグレッシヴさを伝えたサードは、アヴァンで混沌としたファーストよりはロックな仕上がりにも聴こえるので、意外にもポップ・グループ入門には本作からのほうがよいのかも。

 

【87年発売】

R.E.M. / ドキュメント / 32DP-842

帯付 2,000買取 
重い荷物が降りたような開放感と自信に満ちたインディー期のラスト作。
ダイナミックで哀愁感のあるギター・ロックとパワー・バラードとのバランスもよく集大成的アルバムです。
同年に初CD化された「ライフス・リッチ・ページェント」とCDオンリー・ベスト「デッド・レター・オフィス」も稀少です。



ジーザス・アンド・メリー・チェイン / ダークランズ / 32XD-839

帯付 1,000円買取 
深いヴェルヴェット・ボーカルと、なぜか甘酸っぱさを感じる轟音60sリバイバル・ポップ。
個人的には深夜というよりも、朝4時ぐらいの早すぎる暗闇なイメージ。
ファーストでぶちまけたいたエグいノイズは控えめで メロの良さに比重を置いたこのセカンドはメランコリックなギター・ポップとして聴くべし。
ジザメリの国内盤初CD化作品。



ビースティ・ボーイズ / ライセンスト・トゥ・イル / 32DP627

帯付 1,500円買取 
ハードコア・パンクスによるヒップホップへの接近。
いまでこそ多様だが当時は禁じ手的でどちらからも賛否両論だったファースト。
帯の「ラジカル・パンク・ヒップ・ホップ」が名回答だが、ミクスチャー・ロックの先駆けとしても評価すべき。



コクトー・ツインズ / トレジャー 神々が愛した女たち / 30CY-1660

帯付 3,500円買取 
クラシカル&ニューエイジな代表作(84年作)がこの年に国内盤初CD化。
アンビエントなポスト・パンク?ノイズの取れたシューゲイザー?
神々しく透明感のあるメロディアスな讃美歌とエコーがかった気持ちよい浮遊感、これぞ耽美の極みである。

 


【88年発売

ピクシーズ / サーファー・ローザ / 30CY-2568

帯付 3,000円買取
痛い、痛い、痛い、痛い。
脳の裏側を射すほどつんざくギターと白目ぎみにヒステリックな叫び、
アルビニ仕様なドスドスで生々しくマッシヴなドラムの鳴り。
ユーモラスなポップ・センスと曲によっては疾走バーストしたりと不協極まりないファースト。
ナンバー・ガールなどのJ-オルタナ再評価の前と後で需要が違うようで、当時の販売数は少なく稀少です。



ザ・ポーグス / 堕ちた天使 / VDP-1330

帯付 400円買取 
このワクワク感、さあ酒を片手にパーティーの時間だ。
スペシャルズがスカとパンクなら、ポーグスはトラッドとパンクなのかもしれない。
郷愁感のあるアイリッシュなメロディにのせて踊り狂うための酔いどれゴキゲン盤。
覚えずらい長文の英語表記を見事な邦題に変えるのも国内盤のいいところ。



ジェーンズ・アディクション / ナッシングス・ショッキング / 25P2-2289

帯付 500円買取 
ファンキーなヘヴィ・ミクスチャーとしてレッチリと先陣を斬っていったメジャー・ファースト・アルバム。
ドス黒さよりもノリと勢いでカマす躍動感の砲火。
よく聴くとグラムR&Rぽっさやメタルの様式美もチラチラ見えるのも好ポイント。



シュガーキューブス / ライフ・イズ・トゥ・グッド / 30CY-2536

帯付 500円買取 
リスナーによってはビョークのソロよりも好きな人もいるのでは?
清涼感のあるニューウェーヴ・サウンドに明るいトイ・ポップ感がクロスオーバー。
隠し切れないビョークのキュートさとエキセントリックさが あくまでもバンドのボーカルとしての立ち位置ゆえに、なんとも独特で魅力的なのです。

 

【89年発売】

ザ・ストーン・ローゼズ / 石と薔薇 / 29B2-47

帯付 800円買取 
いまでこそあたりまえですが、ダンサブルなグルーヴ・ロックの源は本作から。
腰が疼く「Fools Gold」と「I Am the Resurrection」のラストのかっこよさ、
そして煌めくギター・ロックとしても素晴らしい鉄壁のファースト。
この初版盤のみイカした直訳邦題があります。



レッド・ホット・チリ・ペッパーズ / 母乳 / CP32-5921

帯付 2,500円買取 
やってることは今と基本変わらない。ファンク・ロックをぶちかますだけ。
しいて言うならば大人びた哀愁感は薄く、勢い余るエナジーに満ちているところだろうか。
そんな中でも「Higher Ground」と「Fire」のぶっとんだカバーは頭振って笑うしかない。
ちなみに95年発売のレア音源編集盤「プラズマ・シャフト」も稀少です。



ザ・ザ / マインド・ボム / 258P-5286

帯付 200円買取 
色気のある佇まいとクレバーな洗練的センス。
ブルース&カントリー、AOR、ジャズ、など 大人の嗜みをロックのダイナミズムに見事に落とし込んだ代表作。
ミュージシャンズ・ミュージシャン、玄人受け、といった印象があり、ザ・ザは完全に後追いでした。
でも逆にいま聴いても斬新でかっこよいと感じていただけるはず。



リプレイスメンツ / ドント・テル・ア・ソウル / 22P2-2778

帯付 500円買取 
ハードコア・パンクスが辿り着いたギター・ロックな意欲作。
メロディ重視になった本作で方向転換となったが、その無骨な繊細さは居残り中、
ルーズでヨレたフォーキー・ポップなセンスといい これはこれで向き合えば素晴らしい風景が見えるはず。



ウェディング・プレゼント / ビザーロ / R32P-1240

帯付 300円買取 
超高速ギター・カッティングと豪快でメタリックな閃光、そして煙を巻き上げるジェット・ストリームな疾走感。
快楽と破壊を優先したら神風が吹いたポスト・ハードコアの進撃。
とにかく理屈抜きにかっこよい。シビレます。



ギャラクシー500 / オン・ファイヤー / VICP-31

帯付 1,200円買取 
柔らかい静寂。
メランコリーな夕焼けの帰り道。
ヴェルヴェッツ・チルドレンが産んだインディー・ポップの元祖金字塔。
スロウ・コアのルーツとしても聴くべし。



ジョイ・ディヴィジョン / アンノウン・プレジャーズ / 25CY-3101

帯付 5,000円買取 
救いのない欝々しいダウナーなボーカル、テンションが下がる方向へしか進まない凍てつくマシーン・ビート、
深宇宙へ吸い込むブラックホールのようなポスト・パンクのマスターピースであるファースト(79年作)が「UK INDIES COLLECTION 2500」シリーズとして国内盤CDが初登場。
このシリーズとして同年「スティル」と翌年「クローサー」も再発、そちらも稀少です。



【90年発売】

ソニック・ユース / GOO / WPCP-3592

帯付 400円買取 
ポスト・パンクやノー・ウェーヴから次のムーブへ。
知能犯によるパンキッシュで尖ったノイジー・ロック・アルバム。
アヴァンなイメージがある人も多いけど、このアルバムはキャッチーなギター・パンクなのでストレートにかっこいいと感じると思う。
この後の再発盤は全てボーナストラックが追加されるので、シンプルなGOOを聴くならこの初版CDですね。



ヨ・ラ・テンゴ / フェイクブック / APCY-8450

帯付 700円買取 
懐かしさのある温かくフォーキーな本作は普遍的な美しさ。
そのレイジーで優しいサウンドは、聴くだけで落ち着くし、ほっこりする癒しのアルバム。カバー・センスも最高。
国内盤CD初登場はバンダイ・ミュージックからのリリース。ヨ・ラ・テンゴの国内盤CDは再発頻度が低く、どれもそれなりに値段が付いてます。



ライド / ノーホエア / WPCP-4032

帯付 500円買取 
マイブラとは違うベクトルでシューゲイザーの先頭を疾走するライドのファースト。
CD化にはEP曲を追加したバージョンでのリリースです。
轟音バースト・グルーヴが炸裂しまくるスピード感と豪快なエナジー、その一方でメランコリーな美メロとのコントラストも見事。
リリースしてすぐでの来日タイミングもあり「来日記念盤」の表記がポイントです。



ハッピー・マンデーズ / ピルズ・ン・スリルズ・アンド・ベリーエイクス / POCD-1035

帯付、ロゴステッカー付 400円買取 
サイケ・グルーヴとクラブ・ミュージックをクロスオーバーしたマッドチェスターの主人公アルバム。
イルでヨレヨレなボーカルと、ドラッギーで高揚感と陶酔感がギリギリに交差する白日夢ダンス・サウンドがUKで絶賛された。
国内盤のみボーナス・トラック付き&デジパック仕様で、初回盤のみステッカーが付いているのもポイントです。



ラーズ / ラーズ / POCD-1041

帯付 200円買取 
ギターポップ・クラシック「There She Goes」含む唯一作。
なのにいくつものレア音源集や編集盤が出るのは、このアルバムが認められた証拠なり。
しゃわがれ声と抜け目ないポップ・センス、非過剰な乾いたギター主体サウンド、個人的にはキンクスっぽく聴こえるのはわたしだけでしょうか?



トラッシュ・キャン・シナトラズ / ケーキ / POCD-1028

帯付 400円買取 
新世代ネオアコ・シーンの主役ともいえるトラキャンのファースト。
この時代がゆえのいいとこどりをしつつ練られた優等生的な完成度。
甘さとアコースティックさだけではなく、潤いもあるサウンドもグッド。
イントロの時点で流星が体中をかき乱す 甘酸っぱさ満点の胸キュン・アンセム「Obscurity Knocks」は至福です。



ラモーンズ / アニマル・ボーイ / WPCP-3148

帯付 2,000円買取 
ハードコア・パンクなタイトル曲しかり、パンキッシュで原点回帰なナンバーも多いが
メロディアスな「Bonzo~」などの歌物もしっかりと収録された好バランスなアルバム。
発売年86年にCD化されずこのタイミングでの再発ということで 当時買われてたのはファン・ニーズということと、のちに紙ジャケ再発化しないので需要が高いです。



【91年発売】

ニルヴァーナ / ネヴァーマインド / MVCG-67

帯付 200円買取 
説明不要。
いわずもがなオルタナティブ・ロックとグランジ・ロックを主張するマスターピース。
これだけ大ヒットした本作でも帯付で盤も綺麗であればこちらの価格で買取ります。



マイ・ブラディ・バレンタイン / 愛なき世界 / COCY-9243

帯付 1,500円買取 
押しよせるのノイズの洪水。危うく美しい轟音トリップ。
爆音推奨型、これがシューゲイザーの金字塔です。
この初版のみ「愛なき世界」の邦題で、その後の再発盤は全てラヴレスになります。
帯デザインも秀逸でコレクター心をくすぐりますね。



ブラー / レジャー / TOCP-6833

帯付 200円買取 
ブラーも最初はオルタナティヴなギター・ロック・バンドだった。
ポスト・シューゲイズであり、ポスト・グルーヴ・ロックでもある本作。
ポップ・センスは既に開花、この時代のいい部分をブラーらしく吸収しています。
ファースト・アルバムの時点でちゃんと国内盤CDがリリースされており、しかもボーナストラック付です。



プライマル・スクリーム / スクリーマデリカ / COCY-7985

帯付 200円買取 
マッド・チェスター、アシッド・ハウス、など色々な造語が生まれたほど衝撃だった。
ガレージ・ロックとクラブ・カルチャーによる90年代クロスオーバーの頂点がいきなり登場したのだ。
トリッピーでドラッギーな完全快楽音楽バンバンザイです。



ダイナソーJR. / グリーン・マインド / WMC5-318

帯付 400円買取 
ヘロヘロなボーカルとギター・ソロになるとスピーカーが歪むほど爆音なギターが業火する轟音ギター。
グランジよりもパンキッシュな疾走感と跳ねまくるグルーヴ感も魅力なメジャー・ファースト。
ダイナソーの作品の中では、かなりポップでスピード感のあるナンバーも多く実に痛快なアルバムだ。



オレンジ・ジュース / ユー・キャント・ハイド・ユア・ラヴ・フォーエヴァー / POCP-1910

帯付 200円買取 
他のネオアコ・バンドより遅めですが、フリッパーズ・ギター監修で過去作が一気に国内盤初CD化。
そこまでアコースティックでもないし、クールでミニマムなアンサンブルは完全にポスト・パンクなのにネオアコに括られる不思議な存在。
キワキワでナイーヴなポップ・センスを、個人的にはインディー・ポップのルーツ・アルバムとして解釈している。



【92年発売】

アリス・イン・チェインズ / ダート / SRCS5993

帯付 150円買取 
グランジ・ロックというより完全にグルーヴ・メタルという位置づけがベストなのかも。
退廃感のあるメロディーとヘヴィ&ロウにウネるサウンドで、アンチ・スピード感とアンチ・ポップ感で叩きつける 異様に完成度の高い恐ろしきセカンド・アルバム。



フェイス・ノー・モア / エンジェル・ダスト / POCD-1081

帯付 100円買取 
硬派かと思いきやシンセが結構鳴っていたり 振り切れた叫びと想像を超えてくる変態的アレンジの数々。
ファンク・メタル? いやいや、そのつかめないサウンドこそがミクスチャー・ロックの真髄なり。



マニック・ストリート・プリーチャーズ / ジェネレーション・テロリスト / ESCA5530

帯付 50円買取 
最初聴いたときは新人LAメタルかと思ったら意外にもイギリスのバンドだった。
グラム・ポップなキャッチーさとエッジーなギター・パンク・サウンドが心地よいファースト・アルバム。
ビッグ・マウスのネタが飛び交うが、アルバム・レベルはしっかりと高いのだよ。



マシュー・スウィート / ガールフレンド / BVCP-196

帯付 300円買取 
キュートなジャケも最高すぎる、90年代パワー・ポップのマスターピース。
キラキラしたフォーク・ロックと70年代SSW直系のメロウなグッド・メロディ、乾きまくったロウファイでパワフルなビート。
ハーモニーの徹底とチョーキングしまくりなギターソロも70年代好きにはツボりまくりでした。



マッド・ハニー / スーパー・ファズ / SRCS5866

帯付 500円買取 
グランジ・ハードの強烈盤(88年作)がこの年に国内盤初CD化。
いま聴くとグランジとうよりも完全にガレージ・パンクの進化系だよな。
ウルさいボーカルとノイジーなギターと暴れるリズム隊。まさに最強のストロング・スタイル。
奇をてらわないロックこそ本物だ といわんばかりの初期衝動をガシガシに浴びれます。



ザ・フレーミング・リップス / ヒット・トゥ・デス・イン・ザ・フューチャー・ヘッド / WPCP-4843

帯付 500円買取 
頭炭酸。脱力ガレージ・サイケが大放出。
80年代から活躍する重鎮でさえ国内盤初版CD化は本作が最初。
元々ストレンジだったリップスが、メジャー作ということで さらにアレンジがハイに飛んでいるアルバム。
この頃はパンキッシュなギター・ポップも結構あって燃えますね。



テレヴィジョン / テレヴィジョン / TOCP-7398

帯付 1,000円買取 
再結成して、しかも初来日したタイミングでのサード・アルバム。
ヒリヒリしたインテリ・ジャズ・パンクな名盤ファースト、ギター・ポップ色を増したセカンド、
そしてこのサードはセカンドやトムのソロに近いニュー・ウェーヴィーなギターロックを奏でている。
ちなみに国内盤CDは再発していないので本作のみです。

 

【93年発売】

レディオヘッド / パブロ・ハニー / TOCP-7756

帯付 600円買取 
『OK Computer』も凄い名盤ですが、自分はやはりこのファーストとセカンド『BENDS』の方が好みです。
内なる蒼い炎のようなギターロックが、理屈ではなく直感でかっこよいと思ってしまうのです。
何度か再発されており似たような帯が多いですが、初版はこの規格番号で「UK話題盤」「3,000円(税込み)」が目印です。



ビョーク / デビュー / POCP-1362

帯付、初回ブックレット付  1,000円買取 
クレイジーなハイセンスで別格のポジションを築き上げたビョークのファースト・ソロ。
ハウス・ミュージック色がまだ薄い 珍しくポジティヴでアンビエント・エレクトロな路線も のちの濃厚さと対比するとシンンプルで聴きやすくて自分は好きです。
ジャケ模様の帯が特徴の初版CDは、初回のみブックレットが付いてます。



レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン / レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン / SRCS6608

帯付 300円買取 
オルタナティヴの時代から産まれた本物のパンクス。
その革命バンドは従来のロック・スタンスではなく、ファンクとメタルのクロスオーバーに強烈な歌詞を突き刺す赤き星だった。
ここまで魂が揺さぶられる音楽は、そうそうない。



パール・ジャム / VS / SRCS6827

帯付 150円買取 
ニルヴァーナ派かパール・ジャム派か。そんな対談もいまや懐かしいグランジ・ロックの王者PJのセカンド。
男気ハードな横殴りのグルーヴを武器に、入魂ハイエナジーにかっ飛ばす圧巻なパワーも凄い。
カラッとしたアーシーなアメリカン・ロックのブレンドも凛凛と生きている。



メルヴィンズ / フーディーニ / AMCY-625

帯付 600円買取 
サバスのヘヴィネスを90年代に蘇らせたドゥーム・ストーナーの雄、メルヴィンズの代表作。
ゴリゴリでありながら溜めと放出を繰り出す怒涛なアンサンブルはすこぶるタイトでパワフル。
メタル・ファンも歓喜な「Honey Bucket」はやはりかっこよい。



ポール・ウェラー / ワイルド・ウッド / PCCY-00455

帯付、写真集付 100円買取 
パンクからソウルを経由し辿り着いたウェラーの到達点。
そこは洒脱なR&Bとブリティッシュ・ロックだった。
70年代ミュージック愛に溢れたダンディさと柔らかさが 粋すぎて堪らない。



ジェリーフィッシュ / こぼれたミルクに泣かないで / VJCP-28159

帯付 150円買取 
マジカルな極楽ポップ・ワールドへ誘うスウィート・パワーポップ。
クイーンとラズベリーズが一緒になったようなラウドで超ポップなオーサム・アルバム。
オーバープロダクションもここまで突き抜けてくれれば痛快極まりないですね。



レモンヘッズ / イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ / AMCY-508

帯付 100円買取 
知る人ぞ知るギター・ロック・バンドだったレモンヘッズが5枚目にして知名度をグンと上げた。
明快で爽やかな疾風サウンドとキャッチーなメロディは ギター・ポップ、インディー・ポップ、様々なポップ・リスナーに絶賛された印象があります。
シンプルでストレートな音楽こそ最高と証明したリリカルな好盤です。

 


【94年発売】

ベック / メロウ・ゴールド / MVCG-153

帯付 50円買取 
奇才で天才、ベックの登場でオルタナ界が震撼した。
96年発表『Odelay』で確信的にトップに上り詰めるのですが それ以前のミクスチャー・センスが爆発した本作もかなり楽しめる。
ブルース・カントリーがオルタナティヴに解体されていく楽曲にニンマリしたもんだ。



ブラー / パークライフ / TOCP-8226

帯付 100円買取 
ブリット・ポップのシンボルとなった大ヒット・アルバム。
英国ポップのひねくれたポップ・センスが全面に出てきており、本作でさらに開花。
キンクスやXTCのような遊び心と皮肉さ、そしてバラエティに富んだ楽曲たちが胸を躍らせる。



ナイン・インチ・ネイルズ / ダウンワード・スパイラル / AMCY-674

帯付 150円買取 
意識のあるままひたすら拷問を受ける様なトラウマ的カオス。
メタリックで殺人マシーンのごとく無神経に殺傷していく爆音ハードコア・ノイズ・ビート。
そう、これがインダストリアルの教典なり。覚悟して聴くべし。



ペイヴメント / クルーキッド・レイン / KICP380

帯付 300円買取 
ヨレヨレな脱力 or 激情ボーカルとルーズでノイジーなサウンド、
ハードになりすぎたグランジへのアンチテーゼ的にローファイとカテゴライズされた 90年代インディー・ポップを主張するザラついた代表作。
このアンニュイなゆるさを、愛さずにはいられない。



ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン / オレンジ / TFCK-88739

帯付 100円買取 
ブルースでレッドゾーンを超えろ。
ガレージ・トラッシュでフリーク・アウトせよ。
ジャンクと実験音楽をゴチャ混ぜにハイヴリッドした結果、この時代で危険すぎる最凶のブルースが生まれた。
アシッドで生々しいスタジオ・ライヴ的な臨場感にもシビレっぱなしです。



Gラヴ&スペシャル・ソース / Gラヴ&スペシャル・ソース / ESCA6035

帯付 50円買取 
ジョンスぺとは違うベクトルで アコースティックなブルースとファンクを蘇らせ踊り出したGラヴのファーストが登場。
ヘヴィなオルタナ界に、リラックスしまくりのアーシーでルーズな生音スタイルが逆に斬新でかっこよかった。
のちに訪れるサーフ&オーガニック・ロックやジャム・バンドたちの先駆けとしても再評価すべし。



ジェフ・バックリィ / グレース / SRCS7455

帯付 200円買取 
これぞ孤高。
内省体から漏れる美しき灰色の炎。
神秘的な残響と自由に飛翔するピュアな歌声にどんどん吸い込まれていく。
繊細さと危険さがギリギリでなりたっている緊迫感も凄い。
決して派手なナンバーは無いがジワリジワリと沁みてくる逸品です。



サウンドガーデン / スーパーアンノウン / POCM-1065

帯付、初回ステッカーとフォトシート付 400円買取 
グランジ・ロックを語るうえで外せない脳天をブチ抜くハイエナジー・アルバム。
ブルージーなヘヴィネス・グルーヴの中でも時折見せるメランコリックさとのバランスが秀逸。
前作までのゴリ押しスタイルからキャッチーさも追加されたことにより無敵化した。



ストーン・テンプル・パイロッツ / パープル / AMCY-709

帯付 300円買取 
グランジの脱却を狙ったであろう、上質ロックとして次のステージを切り開いたセカンド・アルバム。
乾いたダイナミックなアンサンブルとほどよくメロディアスなスタイルで卓越した本作。
70年代ハード・ロック臭が強いのも良いし、ヘヴィすぎずスマートに聴けるのも魅力。



プライマル・スクリーム / ソニック・フラワー・グルーヴ / WPCR-64

帯付 400円買取 
名作『Screamadelica』でオルタナ界の風向きを変えたプライマルのファースト(87年作)の国内盤がこのタイミングで初CD化。
本作はザ・バーズのような60年代フォーク・ロックのキラキラ感を継承したギター・ポップ・サウンドで、のちのプライマルでは考えらないほどソフト&ポップだけど これはこれで別の魅力があり。
ちなみにボーナス・トラック付は本作のみで再発盤CDには未収録。そこにも付加価値ありです。



ハスカー・ドゥ / ニュー・デイ・ライジング / KKCP8

帯付 500円買取 
オルタナの新しき時代の日の出となった重要作である本作も 85年から約10年後「SST DYNAMATE」シリーズとしてやっと国内盤CD化となりました。
サイバー・ビームの様な轟音ギターと魂の叫び、そしてエモーショナルなメロディをのせて疾走する。
ワイパーズやミッション・オブ・バーマらとポスト・ハードコアとして激走し、エモ・パンクやメロ・コアのルーツとなった。



シェラック / ライヴイン東京 / NUX-D10

元々帯なし 8,000円買取 
アルビニ関連やスロウ・コア系の国内盤CD化が進むのはもう少し先。
皮肉にも東京での極悪ライヴ音源がシェラック初の国内盤CDとなった。
ライヴ音源独特の臨場感というよりもライン撮りしたようなスタジオ・テイクっぽいクリアな音質で、キレまくりの凍てつく戦慄を封じ込めた激やばテイクです。
再発も無くLP共々プレミア化しています。

 


【95年発売】

レディオヘッド / ザ・ベンズ / TOCP-8489

帯付 150円買取 
自分はリアルタイムで本作が最初だったからのせいか、どうにも『OK Computer』以降のレディオヘッドをなかなか受けつけなかった。
でもそれでもいいと思う。だってカッコいいものはカッコいいのだから。
何かが始まるようなワクワク感の「Planet Telex」から哀愁ギターロックの極み「The Bends」へ、
そして「High And Dry」のイントロのリムショットとアコギまで、完璧すぎる流れに いまだ聴くたびに鳥肌と興奮が沸き上がる。正直であれ。強がるな。



ビョーク / ポスト / POCP-7040

帯付 100円買取 
モノクロだったファーストからジャケットとサウンドもカラフルに進化、より多彩に光沢を帯びたセカンド・アルバム。
サード以降はもっと我が道を行くので、キャッチーなハウス・スタイルとなった本作をオルタナ世代にとってはベストに挙げる方が多いのではないかと思う。



ウィーザー / ウィーザー / MVCG-172

帯付 100円買取   
95年という転機に相応しいウィーザーがやっと初登場。 再発回数が多い本作ですがこれが初版CDです。
Z世代にエモいという言葉が使われてますが、我らがエモいと思うのはこれ。
のび太がジャイアンに喧嘩をしかけるようなパワーポップ・サウンドもファーストの魅力だし、やはりブルーアルバムが一番メロディも蒼いです。



オアシス / モーニング・グローリー / ESCA 6290

帯付 100円買取 
どの曲もシングル曲級でベスト・アルバムみたいなセカンド・アルバム。
その内容の素晴らしさで90年代UKギター・ロックを代表する名盤となり、そしてここ日本でも大ヒットした。
ファーストと双璧、捨て曲なしの傑作です。



スマッシング・パンプキンズ / メランコリーそして終わりのない悲しみ (2CD) / VJCP25203~4

帯付、初回ステッカー付 400円買取 
グランジー・ハードな激昂ナンバーとグルーヴィなヘヴィ・ミドル、そしてペンシヴで美しいフォーキー・ナンバーなどをバランスよく配置し、2枚組でありながらダラつかせず聴かせる大作。
その後に国内盤は1度しか再発していないので本作の需要もあります。
初回盤のみステッカー付です。



フー・ファイターズ / フー・ファイターズ / TOCP-8622

帯付 200円買取 
バーストしまくるハード・ポップ路線で再出発したフーファイのファースト。
セカンド以降はもっと明快でキャッチーになったりハードロック色を強めたりするので ニルヴァーナっぽい重苦しいグランジーな残り香があるのは本作のみかも。



ティーンエイジ・ファンクラブ / グランプリ / MVCG-177

帯付 200円買取 
ガチャガチャしたノイジーなギターポップ路線だったTFCが レイドバックした70年代フォーク・スタイルとの融合を見事に実現し、決勝戦レベル(グランプリ級)のグッド・メロディーだけを集めたアメイジング・パワーポップ・アルバムをリリース。
マイ・フェイバリットな1枚です。



ウィルコ / A.M. / WPCR-542

帯付 200円買取 
オルタナ・カントリーを土壌に上げた巨樹バンド、ウィルコがやっと登場。
ヤンキー・ホテル以降のアブストラクトなポスト・ロック臭は皆無。
この頃は晴天突き抜ける爽快サウンドで希望に満ち溢れており、フォーキーなパワー・ポップというか そんなこんなで初期ウィルコもめちゃ良いよな~。

 

まとめ

歪んだギター・ロックが主軸だったオルタナティヴ・ロック・シーンも
その後 97年に「RADIOHEAD / OK COMPUTER」の登場により一変。
クラブ・ミュージックへの接近、ポスト・ロックとインディー・ポップの台頭、ガレージロック・リバイバルなど、多様性を強めていきます。
人に歴史あり、音楽に歴史あり、CDに歴史あり、ですね。

今回はオルタナティヴ・ロックがテーマでしたが、また機会があれば今後も定期的に色々な形で中古CDについてコラムを書こうかなと思ってます。

もし興味がございましたらオルタナ編のさらに倍以上の約140以上のレビューを書いた より濃厚なメタル編も是非!
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ご愛読ありがとうございました。